エピソード5

私は0歳児の担任で、主任一人、パート一人の計三人で複数担任として配属していました。0歳児は子ども三人につき保育士一人という決まりがありますが、私のクラスはすでに10人。なぜなら保育士の子どもを国の承諾を得ずに預かっていたからです。なのでその時点で一人はみ出てしまっていたわけです。しかし問題はもっと他にもありました。主任先生が担任に配属されていますが、実際は部屋の机で自分の仕事をする時間がほぼでした。つまりパートの先生と私の二人で0歳児を10人見ていたわけです。保育園には監査というものが定期的にありますが、そのときだけは保育士の子どもはお休みをしてもらい、ネームシールは全て隠すかのようにはずし、主任先生は常にフル稼働しているかのように見せていました。おかげで一年目だった私は、何をするにも精一杯だった上に見る子どもの人数の上限を大幅に超え激務をしいられることになるのでした。さらに途中入所してきた子がなんと四ヶ月になったばかりで、一人つきっきりになるくらいだったものですから10人を一人で見るなんて日も少なくなかったわけです。そのときは無理だなんて言っていられなかったし、新人の分際で意見も言えなかったです。子どもを見るということは当然書き物も付いてきます。連絡帳に毎日の記録、月案(0歳児は個別に月案がありました)ほぼ全て私の仕事です。その上なぜか寝かしつけをする際に必ず添い寝をする決まりがあり、子どもが寝た後も主任の決めた掟である時間まで寝転がっていなければいけなかったのです。その時間が終わるとトイレ掃除や、なぜか職員のおやつ準備などもあり昼寝の時間は休憩なんてあるわけもありませんでした。0歳児は寝付きが悪い子もいれば、すぐ起きてしまう子など。寝付きが遅い子を寝かしつけ終わると、ぐっすり寝れない子が起きてくるなんてこともあり時間があってもあっても足りませんでした。なのに横の1歳児のクラスの先生は余裕があるのかなんなのか、同士の笑い声や話し声が大きく、起こされてしまう始末。当然書き物は溜まる一方でした。国が決めていることにはきちんと従ってほしいですね。そして誤魔化すのならやらないべきだと言える勇気があればよかったのかなと今でもモヤモヤします。