エピソード4

私が務めていた保育園では園長や主任先生の意見が絶対でした。なので例えばある子どもが泣いているのが何故だかわからないとき、園長が「〇〇ちゃんはお腹が空いてないている」というと他の職員は「そうですよね」と同意します。それが基礎の保育士間の関係図です。誰も自分の意見を述べないのです。私自身は子どもと関わる上で狙いを持ってしっかりとしたいタイプでしたが、園長はそうではありませんでした。ただ預かっていればそれで良いから散歩で園外に行くこと、保育の質を上げることなどはどうでも良かったのです。さらにおもちゃが入っている箱は危ない、本棚は危ない、と禁止が多く、、。おもちゃは床にばら撒いて子どもたちはそれを蹴り飛ばしたり取り合いながら必死に自分の遊ぶおもちゃを確保するという日課でした。本棚がないのに絵本がある部屋は本当に残酷で、床に散らばった絵本をスケート靴のように足の下に敷きボロボロになるまで遊んでいる子どもを保育士はしらんぷり。誰一人その行為や何故そうなるのかを追求せず、破れた絵本をセロハンで直す作業だけ行っていました。さらにもっとひどいのが、全てのクラスにテレビが設置されており遊びの間つけっぱなしなのです。私はその光景に失望しました。信じられませんでした。テレビを見ながらおもちゃを確保しようと必死になりながらの子どもたちは、取り合うことしか頭になく喧嘩が頻繁でした。少し遊びが盛り上がると保育士が一言「テレビの音が聞こえないから静かに遊んで」本当に悲しいことです。本棚を買ってもらえないなら作ろうと私が担任をしていた教室に、牛乳パックとダンボールを使い手作りの本棚を設置しました。すると、それを見た他の保育士がまた危ないからといって本棚を反対にしてしまい私の努力は水の泡でした。自身の気持ちと真逆の方針の保育園で働くことがこんなにも辛いことだなんて思いもしなかった私は、毎日孤独と戦いながら帰宅して辛くて泣いてまた次の日頑張るという日々を送っていました。しかしそんな毎日には耐えられなくなり退職せざる終えなかったのです。保育園選びは大切です。みなさんには慎重に焦らずにじっくりと考えてほしいなと思います。